東方学園。
ここでは、卒業のとき、在校生が憧れの卒業生から大切なものを貰うことで告白に変えるという習慣がありました……

学園東方。なんてシリーズでやってみたくなることもありますよね。
あ、特に元ネタはありません。
あと思い切り書きかけの投稿でした。ごめんなさい。
どういうふうに使おうとしてたかですか?
それは……また別の機会に絵にs
「口に合うかどうかわらかないけど……食べてくれる?」
 アリスは少し俯きがちに言った。
 恥ずかしそうに、でも幸せそうに微笑む彼女の笑顔だけで、私はもういっぱい幸せだった。
 彼女が愛を込めて作ってくれたものなら、美味しく最後までいただけるだろう。
 例えそれが、ほかほかと湯気を立てる、生クリームや小豆が乗った緑色のスパゲティだったとしても――

 ……そう思っていた頃もありました。


 スパゲティの正体がわからない方は「甘口小倉抹茶スパ」でぐぐってみてください。


 朝。
 目を覚ましてすぐに、あの人の姿を探した。ベッドにはまだあの人の温もりが残っている。
 耳を澄ますと、シャワーの音が聞こえた。ああ。先を越されてしまった。私だけ寝顔をしっかりと見られてしまった。
 布団をきゅっと抱き寄せる。幸せの匂いがした。
 ほら、私はこんなにも幸せ。こんなにも愛してる。愛されてる。
 あの人が出てきたら、最初に何を言おう。最初の一言は……うん、決まっている。
 まだ少し恥ずかしくて、簡単な挨拶だってうまく言えなくなってしまうかもしれないけれど。
 魔法使い達の休養日。
 すっかり暑くなったので魔理沙は魔法使い仲間を呼んで海にやってきました。
 泳ぎつかれてへとへとになった3人(魔理沙は振りだけでしたが)は、しばらく休むことにしました。
「二人とも、もっと寄れよ」
 最初微妙な距離を空けてちょこんと座っていたアリスとパチュリーを呼び寄せます。呼ぶだけじゃなくて、実際に手を引っ張ってすぐ隣、密着させるように座らせました。
「あー。休むか」
 ごろん、と魔理沙は寝転がりました。
「きゃ……!?」
「あ……」
 ほとんど同時に、二人から可愛らしい悲鳴が聞こえました。魔理沙は知らん振りで少しニヤついているだけです。
 アリスは厳しい目で魔理沙を睨みつけましたが、それは、魔理沙の行動をさらに一歩促進させる結果になるだけだったのです――